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執筆者の写真北海道ピアサポート協会

【連載】「私のピアサポート!2021.10月号」

◉今回の投稿者◉

かずき/北海道ピアサポート協会/札幌市


タイトル:私とピアサポートの出会い


皆さんこんにちは、横山和樹です。私は札幌医科大学で教員をしていますが、ずっと精神科の病院で作業療法の仕事をしていました。

 

作業療法ってご存知でしょうか?簡単に言えば、日常生活や社会生活の中で当事者の方がそれぞれの目標を達成するためのリハビリのことです。

 

私が精神科の病院で働いて2年くらいたったある日、入院中の当事者の方たちとお話をしていました。ですが、いつになっても話の内容は病気や生活のしづらさばかりで、その当事者の方たちの自然な姿がわからないまま、作業療法をしていました。


しかし、いざ病棟に出向いてみると、その方が似たような病気をもつ方と、趣味や仕事、家族の話等を生き生きと話しており、そのギャップに驚きました。確かに、病院でのリハビリとなると、治療者―患者の関係があるため、中々自分について話すことをためらってしまうのかもしれません。ですが、当事者同士の関わりの中では、その前提がないために、より自然体で過ごせているのかもしれません。そこで新人だった自分は、そのギャップは何だろう?と調べていく中で、ピアサポートのことを知りました。


ピアサポートは“対等な関係”が大前提にあります。それぞれの目標は違うかもしれないけど、お互いの経験を尊重して活かしていく点に共感しています。作業療法には、中々自分のことを話せず、緊張や不安が強い方もたくさん参加しています。ですが、作業療法の中でも、ピアサポートの持つチカラを発揮することで、当事者の方がより自然体で過ごし、自分の目標に向かっていくことができるようになると考え、その可能性を信じています。


そんな思いを持ちながら、現在は北海道ピアサポート協会の活動や研究をしております。次回は研究の内容の紹介や、私自身体験したピアサポートについても話していきたいと思っています。


コロナ禍で大変な状況が続いているかと思いますが、皆さま息抜きを忘れずに、ご自愛くださいね!


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