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執筆者の写真北海道ピアサポート協会

【WEB連載】「私のピアサポート!」2024.12月号

タイトル:『ピアって、ピアサポーターってなんだろう?』

今回の投稿者:やま



 今日は。2024年の4月からピアスクールに入り、8期生として半年間学んだ、やまと申します。

恥ずかしながら私はピアやピアサポーターという言葉をピアデザインに来るまで全く知りませんでした。

元々福祉のことに携わったことも自分が利用することもなく生きてきたので、今でもズブの素人です。

なのでピアサポーターのことを知らなくて今からピアについて学びたいと思う方は、まずは気軽に安心して見学や体験にいらっしゃって大丈夫です。

まず半年間学び終えて思ったことは、学んだのにピアというものがますます分からなくなるという現状でした。

 スキルとして身につくことは沢山あったと思います。そのために座学で毎日対人援助職に必要な知識を学び、同じ敷地内にある就労継続支援B型で実習を行ったり、外部講師の方々の話を伺ったりなど色々な学ぶ機会をいただきました。

また同時に座学の後に必ずと言っていいほどグループワークがセットであり、自分のことと向き合う時間にもなりました。

自分が何を考えどう思っているのか。それを周りの方々にどう伝えるのか、どうしたら伝わるのか。他の人の意見をどう受け止めるか。

自己開示が苦手で自分のことが分からない私にとって、もしかしたらスキル以上に大事な時間だったのかもしれません。

 しかし肝心の「ピア」については最後まで掴みきれませんでした。

でもはたと気付いたのですが、ピアというものは広域では色々な所に存在しているということです。そして私にとって1番ピアが発動している時は友人関係でした。

上も下もなく、歩み寄り、助けが必要な時は親身になって聞いてくれる。同じ生き辛い感覚を持っていてそれを共感しあい、まさに「同輩」という感じでした。

しかしこれはたまたま自然発生的に起きているピアですが、仕事となるとそうはいきません。

それはピアというものがルールを作ってしまうと効力が薄くなるからなのではないかと感じました。

そしてそれはひとえに組織の中でピアサポーターとして仕事をするということと相反するものになります。

組織の中で動くということは必ず役割分担があり、カテゴリーやヒエラルキーが存在します。

 その線引きが曖昧で尊重や尊厳で守られることがピアの真骨頂でもあるのに、組織の中では太くなっていってしまうような気がします。

また合わない人とも関わる機会はあるでしょうし、友人の様に自然と良い距離感が築ける訳でもありません。何もかも1つずつ確認しながら擦り合わせていかなければならないのだと感じています。

 言葉では歩み寄る、寄り添う、支え合うと簡単に言えますが、こういう目に見えないピアを実践することほど難しいことはないのではないかと痛感しています。

「ピアとは何か?」これの答えは常に変化させて凝り固まることなく、その時々で自分の納得したピアを着地点にする必要があるのではないかなと…。なんとなくですが思っています。こうです!とは言えなくて申し訳ないです。

 まだまだ分からないことがだらけです。でも学ぶことをやめなければ新しい気付きは常にあると思います。私も私なりのピアをこれからもずっと探していきたいです。


皆さんはどうですか?奥底の自分に問いかけてみてください。

 


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