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【WEB連載】「私のピアサポート!」2025.2月号

執筆者の写真: 北海道ピアサポート協会北海道ピアサポート協会

今回の投稿者:ダンボールまりこ

タイトル:「ピアサポート活動」私観

 

 「ピアサポート」という言葉をあらためて意味を確認したい。「ピア」(PEER)=仲間、「サポート」(support)=支援、「ピアサポート」とは、同じような経験や立場にある仲間同士が支え合う活動である。専門家による支援とは異なり、仲間としてよりよくサポートする「仲間力」に基づいた支援が行われる。

私は精神疾患に罹患して、当初自分だけだと孤立した気持ちになった。がしかし、周りを見回すと「仲間がいる」ことに気づき、「自分一人ではない」とわかると安心したことを覚えている。

現在は仲間とともに、北海道ピアサポート協会設立に関わり早10年になる。「ピアサポート」という言葉が法人名にあることもあり、外部からピアサポートについての執筆や講師依頼がある。精神疾患になったことが世間的に自己開示しづらい社会の中で、自分の経験を話すことが同じような経験をしている仲間に受け入れられたら、「自分が生きていていいんだ」と自己肯定感を高めることになる。ピアサポートは一方的な関係ではないので、お互いを大切にする、認め合う、自己成長から共同成長につながることが、縦の関係ではなく横の関係、精神疾患に限らず色々な経験の仲間同士が自己開示し合える場があることは、もっと必要だと思う。

私はオンラインで各月の自助グループを主催して自分が助けられている。自分に合う場がなければ作ればいいし、現在はオンラインもあるので、無数にあるだろう。

一人で悩まず仲間と悩もう。答えはないけど安心感はある。生きづらさを抱えている人に「生きていていいんだ」と伝えたい。

 


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