【WEB連載】「私のピアサポート!」2025.4月号
- 北海道ピアサポート協会
- 4月4日
- 読了時間: 2分
今回の投稿者:中島邦宏さん
タイトル:『人生を変えてくれたピアサポート』
中島邦宏 しらかば(就労継続支援B型)
私は旭川市にある就労継続支援B型事業所の「しらかば」という施設で働いています。「しらかば」ができてからは41年が経ち、今年の6月で42年となります。そのため歴史が古く、障害者自立支援法ができるだいぶ以前からあります。昔は「作業所」と言って、精神障がい者の日中活動の居場所として作られました。現在は法人化して就労継続支援B型と事業形態を移行しているため、役割は少し変わっています。
しかし、当時から一貫して大切にしていることがあります。「ありのままの自分でいられること」、「人権、自信、信頼などを回復できる場所であること」、「元気を蓄える場所であること」、「自分で選び、自分で決め、自分の人生を生きること」の4つです。
そしてここで大事にしているのは、①居場所がある、②仲間がいる、③仕事がある、です。大事な順番もこの通りだそうで、私はとてもすてきな職場だと思っています。
今の事業形態では仕事がメインですので、時にはどうしても指導的なことを伝えなければいけない時があります。その時も私は今まで嬉しかったことや嬉しくなかったことの経験を活かし、できるだけピアサポートを生かしながら、優しく、そして利用者が自分で考えることができるように促しながら伝えることを意識しています。
そんな環境下で働いていて、私はピアサポートがとても役に立っています。旭川近辺ではあまりピアサポートという言葉に馴染みがない方が多いと思うのですが、私も含め利用者の多くは世間の荒波にもまれて大変な思いをしている方が多いです。そんな利用者の方々もピアサポートという言葉は知らなくても、ピアサポートのあたたかな感触に触れると安心して「しらかば」に居られることができます。もちろん私も。
私が「しらかば」に約19年もの長い間いられるのも、「しらかば」にピアサポートがあったからです。私の人生を大きく変えてくれたピアサポートをこれからも大切にし、他の人の人生も少しでも良い方向に変われる一助になればと思い関わっています。
