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執筆者の写真Junichi Nagai

【WEB連載】「私のピアサポート!2022.6月号」

◉今回の投稿者◉

竹山恵子さん/北海道ピアサポート協会 事務員/札幌市

②私にとってのピアサポート「私が大切にしていきたい関係」

2022年3月号の「私のピアサポート!」を執筆させて頂いた竹山恵子です。再び執筆の機会を頂き、今回は私が最近、大切にしていきたいと思っている関係について書かせて頂こうと思います。

私はピアサポートには二つの種類があるのではと思っています。

一つ目は、まるっきり同じ気持ちを抱えているのではないけれど、お互いの違いを分かり合おうとする関係。

二つ目は、同じような経験をして同じような気持ちを抱えている同士が、お互いの共通点を分かり合う関係。

一つ目について思うことは、私は40代になって以降、とても恵まれた環境で働いています。私は社会不安障害で、ものすごく緊張しやすい特性があります。私の周りの人達は、決してみんな緊張しやすいわけではありません。だけど周りの人達は私の緊張しやすいところを理解してくれて、困ったときには助けてくれます。困っていることを全て分かってもらえないかも知れないけれど、困っていること、辛いこと、しんどいことを理解して分かろうとしてくれている…そのことがとても嬉しくてありがたいことだと思います。人の優しさの中で仕事をするようになり、私自身も周りの人に助けて頂いている分、他の人の困っていること、辛いこと、しんどいことを理解したいと思えるようになりました。以前より人に優しくなれたような気がします。そんなお互いに優しい気持ちを持てることがピアサポートなのではないかなと感じています。

二つ目について思うことは、私は最近まで社会不安障害と診断されている人に直接お会いできる機会がなかなかありませんでした。私もそうですが、社会不安障害の人はその特性から他の人とつながるのが得意ではないため、お互いに知り合える機会が少ないと聞いたことがあります。ですが、最近ひょんなことから社会不安障害の人と知り合い、お互いのことを話す機会を持つことが出来ました。そのとき感じたことは「あぁ私と同じような気持ちを抱えて生きてきた人が他にもいたんだ、私一人ではなかったんだ。」という大きな安心感でした。私とその人は、性別も違うし年齢も20歳以上違うのですが、社会不安障害で今までに困ったこと、辛かったこと、しんどかったことを細かいことを言わなくてもお互いに共有でき、そのことを本当に嬉しいと思いました。お互いの気持ちを同じ気持ちで共有できる、これもまたピアサポートなのではないかと感じています。

一つ目のピアサポートも、二つ目のピアサポートも、どちらも私がこの先もずっと大切にしていきたい関係です。お互いに優しい気持ちになれるピアサポートを、私はこれからも続けていきたいです。


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