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【連載】「私のピアサポート!2021.12月号」

◉今回の投稿者◉

鹿内清和(一般社団法人北海道ピアサポート協会)

「ピアサポートの未来」


 ピアサポートという言葉は今こうして僕の記事を読んでいる人にとってはなじみ深いものになっているのだろうと思います。では、この言葉は今後どのような意味を持つのでしょうか。


 これから、僕がここに書くことは僕の想いです。その想いはもしかしたら皆さんの想いとは違うかもしれません。でも、だからこそ「違い」を大切にして読んでいただけたらと思います。


 この連載の第一回でやべっち述べていた彼が受けたピアサポート研修。そこで、僕は彼と出会い「仲間としてのサポート」をお互いに続けてきています。ピアサポートの研修の場で出会ったからピアサポートをしてきたのでしょうか?違います。お互いにお互いのことをリスペクト(尊重すること)したからです。お互いに尊重し合うこと。これは、当事者同士じゃなくても起こり得ることです。では、なぜ今「ピアサポート」とわざわざ言うのでしょうか?僕はわざわざ言うピアサポートに懐疑的です。


 実は言葉として同じような運命をたどっている言葉があります。それは「リカバリー」。リカバリーを大切な言葉として語っていたのは精神疾患の当事者であり、リカバリーは「全ての人」が自然と辿っている旅として語られていました。いま、医療・福祉の方々がいうリカバリーは少しニュアンスが違ってきていると感じます。


ピアサポートという言葉もその言葉を大切にしていた方々の想いから少しニュアンスの違った言葉に置き換えられてきているように感じています。まずは、支援者も当事者も関係なく「すべての人々」がお互いを尊重するという原点に立ち返るだけでいいのにな、と感じています。


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